公益社団法人 日本地すべり学会 新潟支部 The Japan Landslide Society,Niigata Branch


地すべりシンポジウム開催報告のページ

第46回地すべりシンポジウム 「新潟および近隣地域における最近の地すべり災害」
<プログラム> 開催日:2018(平成30)年6月1日(金)
開催場所:新潟県民会館小ホール
区 分 発表者 所 属 発表タイトル * 時 刻
開会挨拶 新潟支部  (開会にあたって) 11:00〜11:10
特別講演 土屋 智 静岡大学名誉教授 斜面の崩壊現象と山地災害 11:10〜12:00
昼   食 12:00〜13:00
発表-1 小山 正裕 国土防災技術(株) 2017年台風21号の豪雨によって発生した新潟県糸魚川市海川流域の流動型地すべりの特徴−釜沢地すべり地を主とした紹介− 13:00〜13:30
酒井 順 (株)キタック 茶釜滝川地区の地すべりについて 13:30〜14:00
休   憩 14:00〜14:10
発表-2  中山 正勝 阿賀野川河川事務所 滝坂地すべりの概要と最近の話題 14:10〜14:40
古谷 元 富山県立大学 積雪期に発生した土砂災害−富山県南砺市利賀村における事例− 14:40〜15:10
休  憩 ・ 会 場 設 営 15:10〜15:20
総合討論 座長:権田 豊・西井 稜子(新潟大学) 15:20〜16:20
 * リンクが設定されている発表は、当日の発表画面またはカラー版の講演要旨を見ることができます(pdf形式)。 
<開催報告>
 去る平成3061日(金),新潟県民会館において,平成30年度支部総会と第46回地すべりシンポジウムが開催されました。参加者は96名でした。
 昨年,新潟県では7月の梅雨前線豪雨や10月の台風21号がもたらした豪雨などにより,多くの土砂災害が発生しました。また,近隣地域に目を向けると,富山県南砺市の山間部で1月に発生した上百瀬の地すべりは,土塊が流動化して約500m下方の家屋等に被害を与えたことで,広く国民の耳目を集めました。福島県では,日本最大級の滝坂地すべりが長年にわたる対策の推進によって沈静化しつつある一方,最近は喜多方市高郷町揚津地区で広範囲にわたる地すべり変状が確認され,警戒体制がとられています。
 今年は本学会の研究発表会及び現地見学会が9年ぶりに新潟市で開催されますが,現地見学会のコースには上記した地すべりのうち,糸魚川地域の台風21号による地すべりと福島県の滝坂地すべりが含まれています。そのようなことから,今回の地すべりシンポジウムは現地見学会の現場紹介を兼ねた内容となっていて,新潟および近隣地域での災害事例や対策事例から今後推進すべき諸問題を整理し,議論することを目的に開催されました。
 午前の部は,前日本地すべり学会会長で静岡大学名誉教授の土屋先生より,「土砂移動に伴う災害実態と警戒基準雨量について」と題して基調講演を行っていただきました。午後の部は,まず台風21号による新潟県糸魚川地域の地すべり災害事例として,国土防災技術()の小山氏と()キタックの酒井氏より,それぞれ釜沢地すべりと茶釜滝川地すべりを紹介していただきました。また,近県における地すべりの話題としては,国土交通省北陸地方整備局阿賀野川河川事務所の中谷所長より滝坂地すべりの概要と近年の活動状況について,富山県立大学の古谷先生より長距離流動した上百瀬の地すべりについてそれぞれ紹介していただきました。
 総合討論は,講師の方々にご登壇いただき,パネルディスカッション形式で行いました。ここでは,本日の発表に関連して地すべり土塊が長距離流動する条件やそれを解明するための調査手法,警戒基準雨量の精度向上に対する今後の課題や展望などについて活発な討論がなされました。シンポジウム終了後は会場を白山会館に移して意見交換会が行われ,午後730過ぎに散会しました。        (文責:新潟支部副幹事長 渡部哲也)
    


総合討論の様子


意見交換会の様子
当日の配布資料(目次)
(購入希望の方は出版物販売のページから)
開催報告(pdf版)                  開催要領

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